剥落防止工事とは、コンクリート構造物の破損・落下事故を防ぐために、コンクリート表面に樹脂や含浸材を塗布することでコンクリート構造物の耐久性を向上させます。橋桁、トンネル、ボックスカルバートなどの新設コンクリートの保護はもちろん、経年劣化したコンクリート構造物の耐久性改善にも効果があり、早期の処置により剥落事故を減らすことができます。
エコート技研では以下にご紹介する「表面被覆工法」「表面含浸工法」の中から最も現場に適した工法をご提案しています。早めの対応でコンクリート構造物の耐久性を飛躍的に向上させ、長期的に保護することができます。
樹脂や繊維シートでコンクリート表面を覆ってコンクリートの剥落を防止する工法です。
特殊変性ポリウレア樹脂を用いて、コンクリート表面にビニロン製3軸ネットを接着し、コンクリート片の剥落を防止する工法です。防水塗膜で躯体を覆うため、確実な剥落防止効果が得られます。
1成分形高強度ウレタン樹脂をローラーやコテを用いてコンクリートに塗布し、コンクリート片の剥落を防止する工法です。杭張力部材としてのガラスクロス・ビニロンメッシュ等の繊維シートを用いずにコンクリート保護・剥落防止対策が可能です。
コンクリート表面から含浸材を浸透させる工法です。
コンクリート表面に塗布することで、吸水防止成分がコンクリート内へ浸透し、表層部に吸水防止層を形成します。塗膜とは違い蒸気を通過させるので膨れや剥がれの心配がなく、塩害・凍害・アルカリ骨材反応を抑制してコンクリート構造物の耐久性を向上させ剥落を防止します。
けい酸塩と副成分を混合した複合けい酸塩系表面含浸材です。コンクリートの微細な空隙に含浸し、表面部の組織を改質緻密化させ、紫外線や酸性雨などの自然劣化要因からコンクリートを長期的に守ります。水は通さないが空気、水蒸気は透過する親水性の膜を形成し、コンクリートの老朽化を遅らせます。